●製作年:1890-1900年頃 ●素材:硬質磁器 ●フォーム:スワンハンドル ●1級 カップ W:6.5cm H:5.5cm ソーサー W:15cm H:3cm ※ペインターナンバー:No.88 参考価格:￥66,000 原点回帰。もっともポピュラーでベーシックなシリーズ作品でありながら、やはり様々なエッセンスを浴びることで格上の逸品に仕上がっています。バラの花はボタン剣のメジャーな”顔”ですが、襞の一枚一枚の表情や葉脈、濃淡など踏み込んだ箇所まで良く描けていないものは欲しい候補からは外れてしまいます。現代マイセンにおいても同じシリーズは製作されていますがもっさりとした洗練されている感じはしない、教科書的な作品ばかりです。優雅なスワンハンドルも然り、そして金彩も重厚感のあるこの時期特有の質感です。フォーム、金彩、絵付の三位一体がうまく表現されたマイセンの基本中の基本です。 所々窯傷はありますが、金彩もしっかり残っており、ワレやカケの無い素晴らしいコンディションです。フリマやオークションに溢れかえっているマイセンのピンクローズですが、数あれどやはり質が大事であることが良くわかるカテゴリです。